• わける つなぐ むすぶ

  • 分類伝記

「私自身の人生全体を振り返ってみたとき、その時代ごとに経験した出来事や人との出会いや、そして私を支えてくれた家族と友人たちへの思いが次第に強くなっていきました。その感謝の思いを言葉にすることで、次代を担う若い人たちに元気と勇気、そして善く生きるための知恵として伝えられるとすればこんなに嬉しいことはありません。」

(「はじめに」より抜粋)

大手電気機器メーカーで長年経営に携わり、その後経営コンサルタントとしてってきた井上良三氏。
この本は、井上氏の薫陶を受けたいわば「教え子」達の手によりまとめられた半生記です。

分類
伝記
表題
わける つなぐ むすぶ
執筆者
HDGカンパニー
版型
A5判
頁数
352頁
発行日
ISBN
978-4-89467-290-1
価格
2200円(税込)

井上良三先生の「剛・柔・謝」のそれぞれの時代を俯瞰してみれば、井上先生が指導者、経営者として成してこられたのは、「人を育てる」ことでした。
それが井上先生のさまざまな体験と知識、それらを総合する知恵によって練り上げられた、「人を育てる実践哲学」となりました。
それは厳しい環境にあっても、人は必ず成長すると信じ、その本質を善とする人間観と、必ず問題解決の道があるとして現実から目をそむけず、しっかりと目線を合わせるという方法論を併せた実践哲学です。

この実践哲学は「わける つなぐ むすぶ」という言葉に集約されています。
その意味は、まず素直さと謙虚さをもって現実に目線を合わせながら、
第一に複雑に絡み合った問題を「わける」ことでその本質を見極め、第二に問題解決の道筋をつくるために、何処に、何に、誰に「つなぐ」のかを計り、第三に本来あるべきビジョンやゴールに向けて「むすぶ」ことで、問題の解決と共に、新しいステージを創造することができるようになります。

実はこの「わける つなぐ むすぶ」という実践哲学は、本書を一貫して貫き、通奏低音のように流れているもので、井上先生が実践の中から見出した
「本質に辿り着くための原理原則」であります。

(「あとがき ―悠々恬淡」より抜粋)