あとがき ~ 終わりよければ全て良し ~
本文が進み、最後に入るのは「あとがき」です。
一般的に、奥付は出版社の責任において表示するものと考えております。
ですので、著者に執筆をお願いする責任範囲としましては「まえがき」から「あとがき」までとなります。
「まえがき」は、本を手に取った人に、この本がどんな本かを紹介するものです。
一方「あとがき」は、本編を読み終えた方に向けたメッセージになります。
映画に例えるならエンドロールになりますでしょうか。
あとがきが付いている本は、読後感の良い、一冊の本として締まった仕上がりになります。
一般的には、あとがきには主に次のような内容を記します。
- 本編を書き上げた「感想」
- 執筆時の苦労や発見、エピソードを綴る「執筆体験談」
- 再確認した作品に対する「想い」
- 執筆にあたってご協力いただいた方への「感謝」
自費出版の場合ですと、家族や知人に向けたメッセージを記されることもあります。
また参考文献がある場合は、あとがきの最後に掲載します。
「あとがき」には、必ずこう書かねばならないという決まりはありません。
強いて言えば「これまでの慣習上このように書く場合が多い」という傾向がある程度です。
基本的には、公序良俗に反しない範囲で自由にお書きいただくのが良いと考えています。
もちろん、作品の内容や執筆の経緯によって、その内容も変わるでしょう。
たとえどんな内容であっても、そのあとがきを読んだ人が、そこに何かしらの共感を得ることができたとしたら、充分にあとがきの役割を果たしているといえます。
「さあ、あとがきを書くぞ!」と気負いこむと、かえって書き難くなるものです。
自費出版の場合は、まずは執筆にあたって苦労を感じたこと、発見したこと、感動したことなど、何か心を動かされたことを率直にお書きになるのが良いのではないかと思います。
そのうえで、執筆に当たってご協力いただいた方や、応援してくださった方、何より、自分の著書を手に取ってくださった読者に向けた感謝のメッセージがあれば、なおよろしいかと思います。
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