良い文章の書き方
文章には色々な表現方法があります。
また表現の自由が憲法で保障されている日本では、原則としては何をどのように表現しても良いことになります。
ただし、表現するのは自由ですが、それが意図どおり他者に伝わるのかは別問題です。
さて、良い文章とはどんな文章でしょうか。
作家や読み手の好みもありますので、一概に説明し難いところではあります。
ただ、良い文章は読みやすいということは言えるのかも知れません。
これは、自費出版作品においても同様のことがいえます。
読み物として自費出版作品をつくる場合は、文章を通じてメッセージを発信することになります。
そして文章で情報発信をする以上、文法的な決まりごとに沿った文章の方が読みやすく、より伝わりやすいものになるのではないでしょうか。
今回は、そんな文章を書く上での注意点をご紹介します。
まずは、どのようなジャンルの文章を書く上でも重要となる、基本的な文法を確認しましょう。
どれも学校の作文の時間に教わったような内容ですので、ご存知の方も多いと思います。
ここで一度、確認も兼ねてご紹介します。
1.段落の文頭は1文字分空ける(字下げ)
段落の変わり目では、最初の文章の頭を1文字空けて書き出します。
印刷業界では字下げとも呼ばれます。
横書きレイアウト雑誌などで、視覚的に行頭面を揃えることを重視して、この字下げを行わない場合もありますが、原則としては段落の最初の文章はこの字下げを行います。
2.会話には「」(カギカッコ)を付けて、改行して行頭から書く
会話の部分は「」をつけ、改行して行頭から書きます。
(例)
太郎は言った。
「今日は、いい天気ですね」
3.「」で括った会話文には句点を打たない
「」で括られていることで1文の終わりと分かるので、閉じカッコの前後には句点は不要です。
(例)
×「今日は、いい天気ですね」。
×「今日は、いい天気ですね。」
○「今日は、いい天気ですね」
会話文の後に、別の文章が続く場合は、閉じカッコの後に句点を打ちます。
また、会話文が連続するときは、間に句点を打ちません。
(例)
×「昨日は、いい天気でしたね」太郎は言った。
×「昨日は、いい天気でしたね」。「今日もいい天気になりそうです」
○「昨日は、いい天気でしたね」。太郎は言った。
○「昨日は、いい天気でしたね」「今日もいい天気になりそうです」
4.「!」と「?」の使い方
「!」や「?」の記号が出てきた後は、1文字分空けます。
ただし、台詞の最後の場合でカッコを閉じる場合は、その必要はありません。
(例)
「あれ? 山田さん?」私は、信号待ちで立ち止まった古い友人に声を掛けた。
文章の書き方はそれだけで本が書ける程、内容は多岐にわたります。
今回ご紹介したのは、基本的なほんのごく一部です。
文章の書き方や表現方法で悩まれた時は、お気軽にご相談ください。
担当者が丁寧にお教えいたします。