良い文章の書き方 その2
前回のブログで「良い文章は読みやすい」というお話をしました。
読みやすいということは、言い換えれば読んでいて違和感のない文章ともいえます。
例えば「標記の不統一」は読み手が違和感を覚える大きな要素のひとつです。
今回は、表記を統一するためのポイントについてご説明します。
漢字や数字の統一
1冊の本のなかで、同じ意味の言葉が統一した表記になっていないと、読み手はその違いに何か意味があるのではないかと考えてしまいます。
読み進む途中で何度も表記の不統一があると、読み手のストレスになってしまいます。
これは、漢字・平仮名どちらでも表記できる言葉によく見られます。
平仮名表記で統一すると文章の印象が柔らかくなりますし、逆に漢字表記で統一するとやや硬い印象の文章になります。
【漢字と平仮名の表記例】
- 明らか/あきらか
- 皆様/みなさま
- 暫く/しばらく
- ~の様に/のように
- 下さい/ください
また、副詞や接続詞は漢字ではなく平仮名で表記することが望ましいとされています。
【副 詞】
- 予め→あらかじめ
- 未だ→いまだ
- 更に→さらに など
【接続詞】
- 然し→しかし
- 或いは→あるいは
- 又→また など
意味により漢字と平仮名を使い分ける場合
「時」「事」「物」の単語は、用いられる意味によって使い分けます。
抽象的な事柄として用いる場合は平仮名に、具体的に特定できる事柄に対して用いる場合は漢字で表記するのが良いでしょう。
パソコンやワープロで原稿を執筆すると、簡単に漢字変換ができてしまうので、ついつい文章のなかに漢字が増えてしまいがちです。
もちろん、必要なところは漢字にすべきですが、あまりに漢字が多すぎる文章も読みづらい文章になります。
執筆途中の原稿でも、気になるところがあればお気軽にご相談ください。
北斗書房の自費出版アドバイザーが、作品に最適な漢字と平仮名のバランスをご提案します。