ヨコのものをタテに:その2 ―英文の場合
前回(ヨコのものをタテに ―数字の表し方について)をご覧いただいた方から「英文の場合はどうなるのか」というご質問をいただきました。
せっかくのご質問ですので、今回は縦組みの場合の英文表記をお題にします。
まず結論から申しますと、数字と同じく明確な規格は定められていません。
そのなかでも、一般的に用いられる方法をご説明します。
まず原則としては、アルファベットの表記はすべて横倒で組むことが一般的です。
縦組みの本で、アルファベットで記された長い単語や、ホームページのアドレスが横向きにレイアウトされている本をご覧になった方もおられると思います。
ただ例外として、USAやDVDなどの略称は日本語と同じように縦組みにします。
これも共通の規格は無く、編集部や著者の判断で独自のルールが定められています。
この他には、日本語表記に置き換えてしまう方法もあります。
例えば「42.195㎞」を「四二・一九五キロ」のように、出来るだけ縦組みで表現できるように言葉を置き換えることです。
置き換える際には「算用数字とアルファベット」「漢数字とカタカナ」というグループにまとめて考えると整理しやすいでしょう。
やむを得ない場合もありますが、横向きのアルファベット表記が多くなると本としては読みづらくなりますので、北斗書房では可能な限りこの方法をお勧めしています。
どう修正するかのご提案もさせていただいていますので、お気軽にご相談ください。